【写真】登壇者3人とモデレーターのもりじゅんやさん。全員笑っている。

人に言えない悩みや先の見えない不安に押しつぶされそうなとき、藁にもすがるような気持ちでインターネットを開くことがあります。

弱音を吐き出せる場所が見つかったり、励ましてくれる人に出会えたり。過去の悩みを越えて今を歩む他の誰かの人生に、救われたり背中を押されたり。

インターネットがそんな“やさしい”世界を見せてくれることがあると、私は知っている。だからこんな風にウェブメディアで記事を書いています。

その一方で、違いを認められず攻撃し合ったり誤った情報で人を傷つけたり、そういった冷たさや暴力性があるのもまた、インターネットの世界です。

二面性のあるインターネットで社会をやさしくするには、温かさだけではなく、強い覚悟や意志が必要なのかもしれません。

soarではインターネットの可能性や社会との向き合い方について考えるべく、9/20(木)にトークイベント「インターネットで社会は“やさしく”できるか?」を開催しました。

ゲストスピーカーは、株式会社CAMPFIRE代表取締役社長の家入一真さん、株式会社cotree代表取締役の櫻本真理さん、LITALICO仕事ナビLITALICO発達ナビ編集長の鈴木悠平さんです。

モデレーターを務めるのは、NPO法人soar理事・株式会社インクワイア代表のモリジュンヤ。

【写真】満員の会場で話す登壇者3人

ゲストスピーカーの3人は、メディアやプラットフォームを運営するにあたって、どのようにインターネットや社会と向き合っているのでしょうか。それぞれの姿勢を、紐解いていきます。

それぞれのサービスと、込められた想い

まずはゲストの3人から、運営するサービスの紹介がありました。

【写真】登壇するいえいりかずまさんと、さくらもとまりさん

1人目のゲストである家入一真さんは、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」をはじめとする多数のプラットフォームを運営するほか、現代の駆け込み寺シェアハウス「リバ邸」を通して、生きづらさを抱える人の居場所づくりにも取り組んでいます。

家入:「自分はここにいていいんだ」っていう居場所って、なかなか見つからない。でもインターネットはそんな居場所のひとつとしてあり得るのではないかと思い、模索し続けてきました。

【写真】きゃんぷふぁいやーのホームページのトップページ。 様々なクラウドファンディングの紹介写真が並べられている。

2人目のゲストは、soarの理事でありながら、株式会社LITALICOで2つのメディアの編集長を務める鈴木悠平さんです。

【写真】笑顔で登壇するすずきゆうへいさん

鈴木:一人ひとりが<わたし>の物語を紡いでいける社会を目指して、執筆・編集業を行っています。

鈴木さんの運営するLITALICO仕事ナビ・LITALICO発達ナビでは、障害や病気によって働くことに悩む人や、発達が気になる子どもがいる保護者さんが、安心と希望を持てるようにさまざまな情報を提供しています。

【写真】りたりこ仕事なびのトップページ。様々な人が働いているイラストが描かれている真ん中には、「働くことに障害のある方の就職情報サイト」と書いてある。

3人目の登壇者である櫻本真理さんは株式会社cotreeにて「やさしさでつながる社会」というビジョンを掲げ、オンラインのカウンセリングサービス「cotree」やスキルシェアコミュ二ティ「takk!」、うつ病コミュニティの「U2plus」や起業チーム向け支援プログラム「escort」などを運営しています。

【写真】登壇するさくらもとまりさん

櫻本さんはcotreeの相談者たちと関わるなかで、メンタルヘルス問題の本質は「孤立」ではないかと思うようになったのだといいます。

櫻本:地縁・血縁のつながりが薄れつつある現代、誰に頼ったら良いのかわからない人が増えています。インターネットで気軽に人に頼れるコミュニティがあればメンタルヘルス問題は解決するのではないかと思って、サービスをつくっています。

【写真】タックのサイトページの写真。「できること」と「困りごと」をつなぐコミュニティ タック!と大きく書かれている。ユーザーが困っていることを書く欄がある。

そもそも “やさしさ”とは何か

“やさしさ”を何とするかは人によって違うもの。

抽象度の高いテーマを観客とともに深めるため、モデレーターのモリからゲストスピーカーに、問いが投げかけられました。

【写真】モデレーターのもりじゅんやさん

モリ:そもそも、今の社会はやさしくないんでしょうか。ゲストのみなさんが“やさしさ”を何と定義するのか、聞いてみたいです。

インターネットを通して生きづらさや働きづらさを感じる人の集まる場をつくり続けてきた家入さんは「居場所」という観点から、“やさしさ”について語りました。

家入:人って置かれた場所によって、役割や肩書きなどのレッテルを貼られるじゃないですか。社長・部長、親・子、先生・生徒とか、いろいろ。

例えば昨今、子どもをつれて飛行機に乗ったりベビーカーで新幹線に乗ると、ネットや対面ですぐに責められる。そのときって、「お母さんなのに」と役割を押し付けられてるんですよね。

そんな状況だからこそ、何者でもないいち人間として認められる居場所があることで、人は救われる。そんな場所や関係性こそが「やさしさ」なのではないかと思うんです。

【写真】登壇する3人

鈴木さんは家入さんの「何者でもないいち人間として認められる居場所がある」という考えに共感を示しつつ、「人との向き合い方」という観点から“やさしさ”について考えを深めていきます。

鈴木:我々はいろいろな役割や肩書によって生じるお互いの期待やプレッシャーを、日々感じながら生活していると思うんです。「お母さんだから」「部長だから」って。

でも本当は、今短期的に同じ肩書だとしても、長い時間軸で見るとひとりも同じ人はいない。それぞれの生きづらさがあり、それぞれの物語があるんです。

だから、相手の役割・肩書ばかりに過度に「期待」しないで「存在」そのものを信じること。その人自身を見つめて、浮き彫りになってくる物語を互いに大事にすること。するとレッテルを外した人間同士、互いに尊重しあえる。これが、「やさしさ」だと思っています。

【写真】メモをとりながら話を聞く参加者の方

相手に期待を求めないという関わり方は、人によってはドライ、冷たい、などと感じてしまう人もいるかもしれません。けれど、他人からの「期待」がときに自分をがんじがらめに縛ってしまうこともあるのではないでしょうか。

「個を尊重する」ことを“やさしさ”の軸に置くという点で、家入さんと鈴木さんの考えは重なっていました。

【写真】笑顔で登壇する3人

櫻本さんは心理学者エーリヒ・フロムの著書「愛するということ」の一節を引用して、「責任」という側面から“やさしさ”について語ります。

櫻本:本には「愛することは技術である」とあります。愛とはなんとなく湧き出る温かい気持ちではなく、自分で意志を持ち、責任を負ってするものだと。“やさしさ”も同じなんじゃないかと思うんです。

現代は、地縁血縁のつながりがある人に対して引き受けていた責任が失われつつあります。だからこそ、インターネット上でつながりを持つ他者に対していかに責任を持つのかというところをしっかり考えないといけないと思っています。

全部「自己責任」になってしまう社会はやさしくないし、つらすぎるので。

インターネットで、流動的なつながりをつくる

“やさしさとは何か”という問いに対して、レッテルを外して自分自身でいられる場所や関係性だと回答した家入さん、相手に「期待」せず存在を認めるという人との向き合い方を示した鈴木さん、相手に対していかに責任をとるのかという問いを投げかけた櫻本さん。

3人の考えが浮かび上がってきたところで、モデレーターのモリを加えて議論を交わしていきます。

【写真】真剣な表情で説明をしているもりじゅんやさん

モリ:“やさしさ”という点で、人と人とのつながりや関係性、責任を持つか持たないかという話が出てきました。インターネットによって人と人とのつながりは広がった一方で、新たに生まれた課題や困難な点もあると思うのですが、いかがでしょうか。

家入さんは問いに対して、インターネットでつながる世界の課題について語ります。

家入:インターネットの世界はどんどん大きくなっていくけど、個を中心にした世界はどんどん小さくなっていくんですよ。

【写真】登壇しているいえいりかずまさん

例えばSNSでは自分と意見の近い人をフォローし、検索システムでは自分の関心に紐づいた情報が上位に表示されます。その中でたまにタイムラインに自分と異なる価値観や意見の人が出てくると、「おかしい」と叩くことも起きる。結果、身の回りは意見の合う人や興味のあるもので固められ、個を中心とした世界はどんどん縮小していくというのです。

家入:インターネットの発展には、「人と人は互いに分かりあえない」という事実が明らかになってしまった側面もあるのかなと感じています。あえて分かり合おうとしないほうが幸せな世界を描けるのではないかと。ただそれは、あまりにも寂しいなとも思います。

これに対して櫻本さんは、小さく集まること自体は悪くないのではないかと返します。

櫻本:今までは地縁血縁で小さくつながっていたものが、インターネットでつながれるようになっただけ。だから、小さくなることを手放す必要はないと思うんです。地縁血縁の代わりに、価値や自分の信じるものでつながれる社会になったということではないかなと。

鈴木:その人にとって自由になれる場所や時間は、一人ひとりがうまく使い分けられると良いですよね。ひとつのサービスで全員を救えることはないし、自分の人生のステージによって居心地の良い場所は変わっていくので。

モリ:自分にとって心地の良い場所や依存先のようなものは、何箇所か持った方が良いということですね。そこにいる人が変わったり、一人がずっと居場所に留まりすぎないことも大事だと。

【写真】パソコンにメモをとりながら話を聞く参加者の方

自分では決められない“地縁血縁”ではなく“自分の信じるもの”を選択し、流動的につながる社会。それは魅力的に思えますが、そこに潜んでいる難しさを、家入さんが指摘します。

家入:でも居場所がなかった人って、いざ居場所を見つけるとそこを守りたいという願望がある。すると他を排斥することによって、自分たちの場所を守ろうとしてしまうんです。

例えば、とあるシェアハウスのトラブルについてリバ邸のメンバーの多くが「自分の身は自分で守らなきゃ。自己責任だよ」と言うんです。「自己責任」の世界からこぼれ落ちて、ようやく見つけた居場所に住み始めてるのに、そこにいる人たちが「自己責任」ということばを振りかざす。

こういう矛盾のなかで僕らは生きていて。本当に難しいなと思うけど、それをあきらめない、考えるのをやめた瞬間に終わってしまうと思いながら活動しています。

遠くにいってしまったものをインターネットで取り戻す

「やさしさ」や「つながり」など抽象的な話を深めたところでここからは、具体的な話へ。

ゲストがどのようにインターネットを使い、どんな社会にしていきたいかを、モリから問いかけます。

【写真】穏やかな表情で話すもりじゅんやさん

まずはインターネット黎明期からずっとその世界に関わってきた家入さんが、今実現したいことを語ります。

家入:インターネットが登場する前は、何かを発信したりお金を集めたりすることは一部の人間しかできませんでした。それをインターネットを通してできるようになった。遠くに行ってしまったチャンスやモノを自分の近くに取り戻すことができたんですよね。

けれど最近のインターネットは再び、「持てるものが持てる時代」になってきています。フォロワーがたくさんいる人がさらにフォロワーを増やしたり、有名企業や有名人のプロジェクトばかりがメディアに取り上げられたり。そうではない多くの人は再び、力を失ってしまった。

僕はチャンスやモノを再び個人の側に取り戻したいんです。それを「民主化」と呼んでいます。

家入さんはインターネットを使って、様々なものを「民主化」してきました。「CAMPFIRE」は資金調達を、「BASE」はオンラインショップ運営を、「民主化」するサービスです。

家入:あらゆるものを民主化することをプラットフォームでやっていくのが使命であり役割であり、それを「やさしい革命」と呼んでいます。

「遠くに行ったものを取り戻す」という話を櫻本さんは、大きく頷きながら聞いていました。

【写真】笑顔で話をするさくらもとまりさん

櫻本:私たちは「やさしさでつながる社会をつくる」と言っていて。その対義語は「お金でつながる社会」なんですよね。私は前職の証券会社に勤めていたとき、人の“顔”が見えなくなる感覚に陥ったことがあります。

そうではなく、倫理観を持って目の前の人を想像しながらつながっていくようなサービスを、インターネットでつくりたいんです。遠くに行ってしまった人の“顔”を、取り戻したいですね。

鈴木さんはご自身のメディアを通して障害や福祉サービスの基本的な知識を伝えるだけではなく、当事者一人ひとりの小さなストーリーを届けたいと話します。

【写真】登壇するすずきゆうへいさん

鈴木:それぞれ異なる症状や状況があり、自分はどこへいくのかという選択をすることが必要になる。そのために、何人もの思考や変化のプロセスをちゃんと描き、インターネットで届けていくことで、自分がどうありたいかを選び取るきっかけにしていきたいんです。

プラットフォーマーは倫理感を議論し、表明していく

議論のなかでは、やさしい社会をインターネットでつくるためのキーワードとして「自分の価値観で居場所を選び、棲み分ける」「個人に力を取り戻す」などが浮かび上がってきました。

一方で、選択が個人に委ねられるインターネット社会において、自分の選択したことの責任を自分でとる「自己責任」論に陥るのではないかというリスクも指摘されています。

これらを踏まえ、インターネットサービスやコミュニティをつくるプラットフォーマーはどのような役割を担っていくべきなのでしょうか。

【写真】満員の会場。参加者たちは真剣に話を聞いている。

鈴木:倫理観を持ち、思想を体現したプラットフォームが増えていくことが大事ですよね。利用者が、選択肢の中から自分に合うものを選べるように。

さらに家入さんが、プラットフォーマーに求められる姿勢を付け加えます。

家入:プラットフォーム、つまり場所だけ提供してあとはご自由にどうぞって決め込んでる方がよっぽど楽なんだけどそれは許されない。自分たちの倫理観を議論して、表明していくことが大事だと思います。

そこでゲストそれぞれに、プラットフォーマーとしてどのような倫理観を持って運営しているのか、語ってもらうことに。

【写真】真剣な表情で登壇しているいえいりかずまさん

家入:CAMPFIREではこの前、公序良俗的にはアウトだけど表現の自由的にはOKを出したい、というプロジェクトがあった。社内で何度も議論して、決定しました。

鈴木:LITALICO発達ナビには、ユーザー同士の交流機能があります。基本的には、一人ひとりの多様な経験を自由に投稿していただいていますが、時にはユーザーさん同士ですれ違いや衝突が起きることもありますし、子育てに悩むあまり、メンタルヘルス上のリスクが高い状態にあるユーザーさんが見られることがあります。

運営事務局としてどんな呼びかけや情報提供をするのか。投稿を機械的に抽出・削除するのではなく、担当チームでその都度、確認・議論をして対応方針を決めています。

コストがかかっても自動化せず中の人間で対応を議論し決定するのは、自分たちがつながる人たちへの責任をとるためだという鈴木さんの話に、家入さん、櫻本さんも強い共感を示します。

さらに櫻本さんはサービスへの「依存」という面から、自分たちの倫理観を語りました。

櫻本:カウンセリングって依存されやすいんですが、自立を促すものでもあるので、ずっと使い続けてもらうサービスであってはいけないんですよ。自立するためには適度な依存が必要なので、それは専門家としてしっかり見極めます。

けれど、プラットフォームとして自分たちが稼ぐ、というところにKPIを置いた瞬間に、もうそれは依存の仕組みになってしまうんですよね。使い続けてもらうほど、儲かるので。

【写真】笑顔で話をするさくらもとまりさん

トークの序盤から、「インターネットでやさしい社会をつくるにあたり、人に対していかに責任をとるのか」という問いを投げかけていた櫻本さん。その問いを自分自身に何度も繰り返し、倫理観を築いてきたのだということが伝わってきます。

櫻本:人って、弱っているときほど依存してしまうものなので。そんな人たちを守るサービスでありたいですよね。

倫理観と照らし合わせ、人が先にいることを想像して判断すること。これは、すべてのプラットフォーマーに求められていることなのかもしれません。

身近な人に手紙を書くつもりで、サービスをつくる

最後に会場から家入さんに、こんな質問がありました。

家入さんが15年以上前にインターネットサービスをつくり始めたとき、何を考えていたんですか?

【写真】満員の会場。参加者の中には携帯やパソコンでメモをとりながら話を聞いている方もいる。

家入:当時も今も、考えることは変わっていないですね。

家入さんは言葉を選びながら、ゆっくりと続きを語りました。

家入:僕は、自分が本当に喜ばせたい身近な人の顔を思い浮かべて、技術をつくることを徹底してきました。

例えばオンラインショップをつくる「BASE」というサービス。始めたきっかけは代表のお母さんが地方にいて、商品をオンラインショップで売りたいと言ったことなんです。

自分が喜ばせたい人を思い浮かべて、その人に手紙を書くような気持ちでサービスをつくる。そうすればもし他の人に使われなくても、少なくともその人は喜んでくれる。それって、失敗ではないんです。

そう言い切る家入さんからは、個人が自由に自分の幸せを追求できる社会のためにインターネットを使うという、強い意志が見えるようでした。

このサービスをあの人は使ってくれるか、この決定はあの人を幸せにするか。常に目の前の人の顔を想像して、何が正解かを考えながらサービスをつくるという点では、鈴木さんも櫻本さんも同じかもしれません。

モリ:「これが正義」という明確な決まりがない中で、常に倫理観を持ち、「これでいいんだっけ?」と問い直す姿勢が、サービスをつくる人たちにも求められているように感じます。そういう姿勢が重なっていくと、たくさんの人たちの生きづらさが解消されていくのかもしれません。

【写真】笑いながら話をしている登壇者3人

より多くの人に好かれることだけを考え、なんとなく目の前の人の要望に答えること。これは本当の“やさしさ”とはいえないのだと思います。

真に“やさしく”あるには、強い意志が大切です。つまり、今やっていることは何のために、誰のためにやっているのかを自分に問い続け、相手に期待をかけずに自分の責任でやさしくするということ。

ゲストに共通しているのは、数値上の成果などわかりやすい「正解」に甘んじることなく、これでいいのかを自分に問うてはアップデートし続ける、そしてその責任を自分で負う「強さ」を持っていることでした。

会場のお客さんのなかにはイベント終了後、「モヤモヤしました」と話す方がいました。それもそのはず、このイベントは「正解」ではなく「問い」を受け取る時間だったからです。

自分の言動に対して適切に問いを持ち、違和感を持つことや議論することを厭わない。インターネットで社会を”やさしく”するのにまず必要なのは、その覚悟を持つことなのかもしれません。

【写真】笑顔の登壇者3人とモデレーターのもりじゅんやさん

関連情報
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(写真/馬場加奈子)