挨拶をする、一緒に遊ぶ、ものをつくる、食卓を囲む、互いのこえに耳を傾ける。

わたしとあなたが共にいること。相手の存在を感じること。

望むと望まざるとにかかわらず、私たちはこの世界に存在するだけで、互いに関わり合い、影響を及ぼし合っている。

同じ時間を過ごし、喜びや悲しさを分かち合う。
対話を通して、お互いの新しい一面を発見する。
自分の内側に眠っていた、願いや感情、エネルギーが開かれる。

人が生きるということは、「関わり」の中で生きるということだ。

ときには、窮屈に思うこともあるかもしれない。
ときには、痛みを伴うこともあるかもしれない。

一人ひとり違う身体を持ってこの世界に生まれたわたしたちは、だけど決して独りでは存在しえない。

わたしはきっと、あなたと「関わる」ことを求めている。

NPO法人soarでは、「誰もが自分の可能性を活かしていきる未来をつくる」ことをビジョンに、さまざまな困難のある人たちの回復の物語を届けてきました。

たくさんの人たちのお話を聴くなかで共通していたのは、困難からの回復や、自分の中に眠る可能性に気づき広げていくプロセスにおいて、他者との”関わり”が非常に大きな意味を持っていた、ということです。

自分たちの経験を語り、他者と分かち合うなかで困難との付き合い方を研究していく「当事者研究」。

多世代が混ざり合い、障害の有無にかかわらず一人ひとりが自分らしく安心して過ごすことができる、福祉施設や地域コミュニティ。

大切な人との別離、事件や犯罪、紛争や自然災害…消えない傷を抱えながら生きていく人たちが、再び日常を取り戻すためのケアや居場所。

自分たちに心地の良いあり方を選んでいくための、家族のかたちやパートナーシップ、職場や働き方のリ・デザイン。

困難を一人で抱え込まず、仲間と分かち合うことで回復のきっかけが生まれたり、バックグラウンドが異なる多様な人との関わり合いの中で認識がアップデートされたり。嫌われたりぶつかり合う恐れを抱きながらも勇気を出して相手と向き合うことで、親密な関係が築かれていったり…。

これまでの活動のなかで、「関わり」から生まれるさまざまな相互作用を目にしてきました。

この世界はきっと、人々それぞれの色やかたちが各々の関係性で滲み合い混ざり合い、響き合って一つのかたちを成しているのでしょう。

私たちが他者と「関わる」とは、いったいどういうことなのか。その「関わり」の中で何が起こっているのか。

様々な領域で活動しているみなさんと一緒に考えることで、「関わり」の中にある可能性や、人がよりよく生きることのヒントを探っていきたいと思います。

soarの毎年の活動の集大成である「soar conference」にて、改めてこのテーマを深く掘り下げたいと考えています。

soar conference 2020〜テーマ:関わり

【日時】
2020年3月21日(土曜日)10時30分〜18時00分

【会場】
Nagatacho GRID 6階 ATTIC(〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目5番地3号)

【参加費】
チケット代にはドリンク、お昼のお弁当、休憩時のお茶やお菓子なども含まれます。
(肉、魚、乳製品、卵不使用のビーガン対応のお弁当もご用意しておりますので、チケット購入時に希望を伺います)

一般:10,000円
早割:8,500円(限定25枚)
学生:8,500円(限定10枚)

チケット購入はこちらから

※クレジットカードだけでなく、コンビニやATMでのお振込みもご利用いただけます。
※お申し込み後のキャンセル、及び返金はお受けいたしかねます。ご了承ください。
※領収書がご入用の方は、カンファレンス当日に受付でお申し付けください。

【定員】
120名

【タイムテーブル】

10時15分 開場

10時30分〜10時45分 イントロダクション、soarの紹介

全体司会:工藤瑞穂(NPO法人soar代表理事)

10時45分〜12時00分 session 1 「<きく>と関わり」

登壇者:西村佳哲さん(プランニング・ディレクター、リビングワールド代表)

モデレーター:鈴木悠平(NPO法人soar理事、ライター・株式会社LITALICOチーフエディター)

12時00分〜13時00分 ランチタイム

「家庭料理を毎日食べよう」をコンセプトとするカフェ「tiny peace kitchen」のお弁当を用意しています。

13時00分〜14時20分 session 2 「<組織>と関わり」

登壇者:中村真広さん(株式会社ツクルバ共同創業者・代表取締役CCO)、安斎勇樹さん(株式会社ミミクリデザインCEO、東京大学大学院情報学環 特任助教)
モデレーター:モリジュンヤ(NPO法人soar理事、株式会社インクワイア代表取締役)

14時20分〜14時30分 休憩

14時30分〜15時50分 session 3 「<居場所>と関わり」

登壇者:奥田知志さん(NPO法人抱樸理事長)

モデレーター・鈴木悠平(NPO法人soar理事、ライター・株式会社LITALICOチーフエディター)

16時20分〜16時40分 お茶の時間

2018年にリリースしたブレンドハーブティー「soar tea」で、おいしい安らぎの時間をつくります。

また、あわせてsoarの記事にも登場した「べてるの家」のおしゃぶり昆布、「らんどね」のクッキーを一緒にご用意する予定です。

16時10分〜17時30分 session 4 「<記憶>と関わり」

登壇者:東畑開人さん(臨床心理士)、伊藤亜紗さん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)

17時30分〜18時00分 クロージング

トークセッションプログラム紹介

人と人が関わることの起点にはきっと、「きく」ことがあります。

相手のことを知りたいという思いで、質問を投げかける。それに応えるように自分のことを話しはじめる。その繰り返しが、人と人の関係性やつながりをかたちづくっています。

西村佳哲さんは、「きく」ことと「はなす」ことをより味わえるようになるため、インタビューのワークショップを10年間続けています。

”話す行為というのは、実はかなり全面的に聞き手の存在に依存している。聞いてもらえるから話せるのであって、新作を公開した映画監督も、入院先のベッドの患者さんも、どんなに話してみたいことがあっても目の前の相手が「聞いていない」とわかったら、たちどころに言葉を失う。

話の上手い人が多い社会より、ひとの話をきける人が多い社会の方が、生き生きとしたものになるはずだ。めいめいが感じているささやかなことが、表現され、育ってゆくので。僕はそんな社会で生きたい。”

(西村佳哲さん/ぐるり雑考 第7回「目をとじて、見えてくるもの」より)

「わたし」「あなた」が同じ時間を共にする。「あなた」に聞いてもらってはじめて、「そういえば、わたしは…」と、自分の気持ちを意識し、それを表現する言葉を探し始める。

見つけた言葉を声に出し、共有する。そこからまた、あたらしい問いと言葉が紡がれて…

そんな、「きくとはなす」の往復を通して、ぼんやりしていたものが鮮やかな風景に変わり、物語が展開していく。

話し手は、聞き手の存在によってこそ、自分らしさを見つけることができるのかもしれません。「きくとはなす」という関わりが豊かになれば、きっとこの世界もより豊かなものになるのでしょう。

「きく」ことを起点に、人と人のあいだにはどんな関わりが立ち上がるのか、それが人の回復や可能性を開くことにどんな影響をもたらすのか。西村さんとともに語り合ってみたいと思います。

登壇者:西村佳哲さん(プランニング・ディレクター、リビングワールド代表)
モデレーター:鈴木悠平(NPO法人soar理事、ライター・株式会社LITALICOチーフエディター)

西村佳哲(にしむら よしあき)
1964年 東京生まれ。リビングワールド代表。働き方研究家。つくる・書く・教える、大きく3つの領域で働く。開発的な仕事の相談を受けることが多い。東京と徳島県神山町に居住。同町の「まちを将来世代につなぐプロジェクト」のメンバー。著書に『自分の仕事をつくる』『増補新版 いま、地方で生きるということ』(ちくま文庫)、『一緒に冒険をする』(弘文堂)など。

session 2 「<組織>と関わり」

人は生きる上で、他者と関わらないではいられません。とりわけ、“仕事”において、他者と無関係でいるのは難しいでしょう。働くという行為は、他者との関わりなしでは成立しません。会社のような働くための集合体であれば、より密接に人と関わります。

組織において人と関わるのは、以前から変わっていませんが、最近では「関わり方」が見直され、その意味合いが変わってきているように感じられます。

例えば、ナラティブ・アプローチのように、福祉施設や介護現場で用いられる理論や実践に、組織づくりのヒントを見出す動きも出てきています。

この背景には、社会の変化が加速し、不確実性が増していることが挙げられます。何が正解かはわからず、事業の耐用年数が下がっている現代。次々と新たな事業を生み出すために、創造性を発揮しやすく、実践しながら学んでいく組織である必要があります。

そして、そのためには“心理的安全性”が求められます。

会社には、目的があり、その達成のために人が集っている。目的を達成するために、「関わり」を変えていかなくてはなりません。

目的の遠さ、達成を目指す速度に応じて、1対1の関係だけではなく、集団における関係を変えていくのか。そのために、日常と非日常の両面でいかに関係をデザインしていくのか。その試行錯誤が至るところで展開されています。

このセッションでは、組織開発、組織デザインの実践に取り組む二人のゲストをお呼びして、いままさに試行錯誤していることをお話いただきたいと思ってます。

ゲストにお迎えするのは、デザイン・ビジネス・テクノロジーをかけあわせた場のデザインを行う「株式会社ツクルバ」代表取締役の中村真広さん。そして、ワークショップデザインの方法論を駆使しながら、集団の創造性を引き出し、課題解決のプロジェクトをファシリテートする「株式会社ミミクリデザイン」代表取締役の安斎勇樹さん。

このお二人と、組織の中において関わりがなぜ重要なのかに始まり、関わりと密接に関係する「感情」や「心」の向き合いについても話していけたらと考えています。

マインドフルネスやコーチング等を用いた、内省やセルフアウェアネス。
自分らしいリーダーとしてふるまうオーセンティック・リーダーシップ。
ティール組織における「ホールネス(全体性)」のような概念。

これらは人が仕事において、ありのままの自分であることを可能とし、組織において対話的な関係を周囲と築くために必要とされており、結果こうした個の集合体は学習する組織、創造的な組織になっていくはず。

こうした組織が社会に増えることは、人が回復しやすく、結果として多様性を受容する環境を増やすと考えています。

生きること、働くこと。これらの営みが、人の尊厳の回復を促し、受容性ある社会の構築につながっていくように、その実践と理論について語る時間となれば。

登壇者:中村真広さん(株式会社ツクルバ共同創業者・代表取締役CCO)、安斎勇樹さん(株式会社ミミクリデザインCEO、東京大学大学院情報学環 特任助教)
モデレーター:モリジュンヤ(NPO法人soar理事、株式会社インクワイア代表取締役)

代表取締役 CCO
中村真広
Masahiro NAKAMURA
1984年千葉県生まれ。東京工業大学大学院建築学専攻修了。建築家 塚本由晴氏のもとで学ぶ。不動産デベロッパーの株式会社コスモスイニシアに新卒入社、その後ミュージアムデザイン事務所にて、デジタルデバイスを活用したミュージアム展示や企画展などの空間プロデュースを経験。環境系NPOを経て、2011年8月に株式会社ツクルバを共同創業。代表取締役CCOに就任。デザイン・ビジネス・テクノロジーを掛け合わせた場のデザインを行っている。

安斎勇樹
株式会社ミミクリデザイン CEO。東京大学大学院 情報学環 特任助教。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。学習を起点とした組織イノベーション論、創造性を引き出すワークショップデザイン・ファシリテーション論について研究しながら、商品開発・組織開発・人材育成のプロジェクトに多数取り組んでいる。主な著書に『ワークショップデザイン論-創ることで学ぶ』(共著・慶応義塾大学出版会)、『協創の場のデザイン-ワークショップで企業と地域が変わる』(藝術学舎)、『問いのデザイン』(出版準備中)がある。

session 3 <居場所>と関わり

物心ついた頃、おもちゃの取り合いで友達に怪我をさせてしまった。
思春期の不器用な恋で、大切なはずの相手を傷つけてしまった。
振り返れば誰にでもある、大小さまざまな過ちと傷つきの記憶。

大人になるにつれて色々なことを学び、「もう大丈夫」と思った矢先、だけどやっぱり遅刻をしたり、ミスをしたり。

そのたびなぜか「すみません」と言いながら、私たちは今日も生きています。本当は、「ありがとう」と「お互い様」を言い合えればそれで十分なはずなのに。

それは幼い頃から「人に迷惑をかけてはいけません」と言い聞かされて、遠慮と恥じらいが染み付いたからかもしれません。

だけど実際、誰にも迷惑をかけないで生きている人などいるのでしょうか。

時に私たちの社会では、誰かが誰かの心身を、大きく損なってしまうような事件が起こります。そこでは加害者と被害者、迷惑をかけた者とかけられた者という区分けがなされ、傷つけられた人へのケアと、傷つけた人への制裁が、法に則って行われます。

「信じられない」
「ひどいことだ」
「世間に迷惑をかけて、許せない」

ニュースで、ネットで、街角で、あれやこれやと意見を交わし、そして次第に忘れていく。私たちはそのように「外側」から語ることで、気づかないようにしているのだと思います。

何かが違えば、自分自身が「その人」だったかもしれないことに。
「その人」の人生は、前にも後にも続いているということに。

いじめ、虐待、失業、貧困。孤独や寂しさ、恨みや嫉妬。

事件の原因らしき背景や、当事者の心理状態をあれこれ憶測することは容易いけれど、果たしてそれは「異常」なことなのでしょうか。

地域や仕事、人間関係から疎外され、「自己責任」だと言われれば、私たちはどうやってこの社会で生き抜いていったらよいのでしょう。

誰かを傷つけるような方法でしか、自分の存在を叫ぶことができないまでに人を追い詰めてしまったのは、「生きていていい」とその人が思える居場所を守り育むことができなかった、社会の不寛容さだったのかもしれません。

このセッションでは「居場所」と関わりをテーマに、NPO法人「抱樸」理事長の奥田知志さんをお招きします。

「あんたも わしも おんなじいのち」を掲げて活動する抱樸は、「ホームレスを生まない社会を創造する」ことを目指し、路上生活者や刑務所等の出所者、子どもや家族、障害のある方などへのさまざまな支援活動を行いながら、大きな家族のようなつながりと関わりをつくろうとしています。

「抱樸」とは、棘のある原木を抱きしめるという意味だそうです。

「迷惑をかけないように」と抑制するのではなく、お互いに不完全で、傷つけ合うリスクも引き受けながら、一人ひとりにとって大切なつながりを増やしていく。

たとえ一度、仕事や住まいを失っても、たとえ一度、犯罪を犯しても、自分の存在を受け止めてくれる「居場所」さえあれば、人は再び他者と関わり、社会と繋がり、生き直すことができる。

「居場所」から生まれる、関わりと再生の物語に、耳を傾けてみましょう。

登壇者:奥田知志さん(NPO法人抱樸理事長)
モデレーター・鈴木悠平(NPO法人soar理事、ライター・株式会社LITALICOチーフエディター)

奥田知志(おくだともし) NPO法人抱樸理事長、東八幡キリスト教会牧師
1963年生まれ。関西学院神学部修士課程、西南学院大学神学部専攻科をそれぞれ卒業。
九州大学大学院博士課程後期単位取得。1990年、東八幡キリスト教会牧師として赴任、同時に、学生時代から始めた「ホームレス支援」を、ボランティアとしてだけでなく、教会の課題として継続し、北九州市において、3400人(2019年2月現在)以上のホームレスの人々を自立に導いたNPO法人抱樸(旧北九州ホームレス支援機構)の理事長としての重責も担う。

session 4 <記憶>と関わり

美しい風景に出会い、ハッと息がとまり、そして涙が溢れてくる。
はじめて挑戦する仕事。期待と緊張で、ドキドキと胸が高鳴る。

相手に悪気がないとわかっていても、笑って受け流せず、表情が固まってしまう。
失ったという事実は頭ではわかっているのに、思い出しては、心と身体が痛みだす。

生きていると、良いことも悪いことも、いろいろなことがある。

心と身体の「症状」は、一つひとつの出来事を「わたし」がどう感じているかのシグナルです。

誰と一緒にいるときか、騒がしい場所か静かな場所か、何を期待されている場面なのか。それは、はじめての出来事なのか、過去の経験の焼き直しなのか。

同じような出来事でも、人によって感じ方が違ったり、同じ「わたし」なのに、違った症状が出たりすることも。

きっとそこには、私たち一人ひとりの中にある「記憶」が関わっているのでしょう。

「記憶」は、私たちが未知へ踏み出す上での足がかりとなってくれる一方で、時にトラウマティックな痛みとして、私たちを苦しめ、縛り付けてしまう存在でもあります。

けれど、そんな「記憶」との関わりも、けっして固定的ではありません。

自分では恥ずかしい、消したいと思っていた記憶でも、誰かに分かち合うことで、新しい捉え方を見つけることができるかもしれない。

過去の痛みやトラウマがゼロにはならなくても、自分を信頼し、共に生きてくれる人の存在で、少しずつ和らいでいくかもしれない。

「実はわたしは…」と他者に打ち明けることには勇気がいる。

けれど、あなたのメッセージを受け取り、応えてくれる人たちがいれば、そこから新しい記憶が生まれてくる。そうして積み重なった思い出は、かけがえのないお守りになってくれるでしょう。

記憶が祝福となるか呪いとなるかは、私たちがその「記憶」とどう関わるか、言い換えれば、「記憶」の背後にある他者や過去の自分とどう関わり直すか、にかかっているのだと思います。

『どもる体』『記憶する体』等の著者であり、美学や当事者研究のアプローチから、様々な特性のある「体」を持った人たちの、記憶と生き方の不思議に迫る伊藤亜紗さん。

『野の医者は笑う』『居るのはつらいよ』の著者であり、ケアとセラピーのあいだを行き来しながら、人の「心」のありようを探求する東畑開人さん。

身体と心、それらを結ぶ「記憶」との関わり方を、お二人の対談を通して考えます。

登壇者:東畑開人さん(臨床心理士)、伊藤亜紗さん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)

東畑開人
1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、現在、十文字学園女子大学准教授。「白金高輪カウンセリングルーム」開業。博士(教育学)・臨床心理士。著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か』(誠信書房2015)『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房2017)「居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書」(医学書院 2019)など。訳書にDavies『心理療法家の人類学―心の専門家はいかにして作られるのか』(誠信書房 2018)。

伊藤亜紗
東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター准教授。MIT客員研究員(2019)。専門は美学、現代アート。もともと生物学者を目指していたが、大学3年次より文転。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専門分野博士課程を単位取得のうえ退学。同年、博士号を取得(文学)。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)など。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2017受賞。

【主催】
soar https://soar-world.com/
お問い合わせ event@soar-world.com

【協賛】
Nagatacho GRID

【会場】
Nagatacho GRID  6階 ATTIC

〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目5番地3号

● 地下鉄 東京メトロ
半蔵門線・南北線・有楽町線 「永田町駅」
4番、9番b出口より徒歩2分

● 有楽町線
「麹町駅」 1番出口より徒歩7分

● 銀座線、丸ノ内線
「赤坂見附駅」 7番出口より徒歩5分

● 銀座線、南北線
「溜池山王駅」 5番出口より徒歩11分

注1会場にはエレベーター、1階に多目的トイレがございます。車椅子ユーザーの方など、駅からの移動にサポートが必要な方はスタッフがお手伝いいたします。また、視覚、聴覚障害のある方でセッションの聴講にサポートが必要な方は、お問い合わせアドレスにご連絡ください。
注2保育のサポートはありませんが、お子さん連れの方も大歓迎です。保育室がございます。

お問い合わせ:event@soar-world.com

今回のカンファレンステーマ「関わり」をモチーフに制作しました。ちぎり絵のコラージュ/カラーインク/色鉛筆/アクリル絵の具と色々な画材が使ってあり、それぞれの色や形が各々の関係性で滲み合い混ざり合い、響き合って1つのかたちになっていくイメージです。できてくるかたちは見る人や視点、その時の感情によっても様々な見方ができると思います。日々変わる感情の動きや周りとの関係性のように、見るたび触れるたびに新しい気づきのある絵になるようにと思って描きました。

Painted by 中川和寿

中川和寿
絵描き/ペインター仙台在住。日々の感情を色彩に換え、誰かに宛てた手紙のような風景を紡ぐ。
ARABAKI ROCK FEST.,オハラ☆ブレイク,山人音楽祭など各地の音楽フェスグッズデザイン,ライブペイント,会場装飾を担当//全国各地での個展,ワークショップ,ライブペイントを開催//仮設住宅への壁面ペイント//NPO法人ubdobe5周年Tシャツデザイン//Hawaiian6,グッドモーニングアメリカ,FBY,CRYSTAL LAKE,G-FREAK FACTORYなど多数ミュージシャンのマーチデザイン//Hi-STANDARDライブ会場での展示//女優りょう舞台ノベルティイラスト制作//DesignT-shirts Store graniph award 2013 銀賞受賞//2019年、画業20周年を迎え全国絵画展ツアーを敢行。
HP→https://kazutoshinakagawa.jimdo.com

Designed by mai ichita

【主催者紹介】

鈴木悠平
NPO法人soar理事/ライター・株式会社LITALICO チーフエディター
1987年生まれ。一人ひとりが<わたし>の物語を紡いでいける社会を目指して、執筆・編集業を中心に活動。現在は、NPO法人soarおよび株式会社LITALICOでの事業運営や文筆活動を通して、障害や病気、その他さまざまな要因で生きづらさを感じている人たちとかかわりながら、人が物語を通して回復していくプロセス、<わたし>と<あなた>の物語が響き合うなかで新たな希望が見出されるプロセスの探求、伴走、創出をこころみている。

モリジュンヤ
NPO法人soar理事、株式会社inquire CEO
1987年生まれ、横浜国立大学卒。2010年より「greenz.jp」編集部にて編集を担当。独立後、「THE BRIDGE」「マチノコト」等のメディアブランドの立ち上げに携わり、テクノロジー、ビジネス領域を中心に執筆活動を行う。15年、編集デザインファーム「inquire」を創業。17年、社会をアップデートするクリエイティブポータル「UNLEASH」を創刊。エンパワメントやウェルビーイングの実現のため、メディアやプロジェクト、組織の編集に取り組む。株式会社アイデンティティ共同創業、NPO法人soar副代表、NPO法人マチノコト理事。
https://inquire.jp/

工藤瑞穂
NPO法人soar代表理事・ウェブメディア「soar」編集長
1984年青森県生まれ。宮城教育大学卒。仙台の日本赤十字社で勤務中、東日本大震災を経験。震災後、仙台で音楽・ダンスと社会課題についての学びと対話の場を融合したチャリティーイベントを多数開催。地域の課題に楽しく取り組みながらコミュニティを形成していくため、お寺、神社、幼稚園など街にある資源を生かしながら様々なフェスティバルを地域住民とともにつくる。2015年12月より、社会的マイノリティの人々の可能性を広げる活動に焦点を当てたメディア「soar」をオープン。2017年1月に「NPO法人soar」を設立。様々なアプローチで、全ての人が自分の持つ可能性を発揮して生きていける未来づくりを目指す。
soar http://soar-world.com/