【写真】ぷるすあるはの看板の前で微笑むきたのようこさんとほそおちあきさん

『ボクのせいかも…─お母さんがうつ病になったの─』

そんなタイトルが書かれた、絵本の表紙を見たとき、胸がきゅうと縮むような気がしました。下を向いて、ぐるぐるとした足元にある渦を静かに見つめている男の子、スカイくん。彼の後ろにある世界は、涙で濡れた壁のように暗い水色で覆われています。

ページをめくり、主人公の男の子が持つさまざまな表情や、絵本の中で変わりゆく色合いを見ていると、一人の小さな子どもが抱く感情の大きさに、引き込まれていきます。  

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「心の不調を抱えた親や子どもたちを応援したい」という思いでさまざまな活動に取り組むNPO法人ぷるすあるはさん。「家族のこころの病気を子どもに伝える絵本」「子どもの気持ちを知る絵本」シリーズの製作を軸に、ホームページ「子ども情報ステーション」で、精神疾患や依存症という大人でも理解しにくい障害をわかりやすく伝えています。

情報発信だけではなく、優しいイラストがついたグッズやLINEスタンプを通して、子どもが自分の本当の気持ちに気づく手助けをしたり、生きづらさを感じている子どもたちへの応援メッセージを送ったり。幅広い表現方法で、素晴らしい活動を続けられています。

感情を揺さぶられる、たくさんの絵画に迎えられて

【写真】ぷるすあるはの事務所の入り口には手作りの人形や絵画などが置かれている。 

「どんな人がこの絵本やメッセージを発信しているんだろう?」

そんな疑問を胸に、私たち編集部は埼玉県にあるぷるすあるはの事務所を訪れました。

まず目に飛び込んできたのはしっとりとした光の空間に並ぶ、手作りの人形や色とりどりの絵画。心を温かくしてくれる優しい色合いのものもあれば、目が釘付けになる程に強く様々な感情を沸き起こすものもあります。  ひとしきり、作品を見た後は、ぷるすあるは代表の北野陽子さんと、これらの作品を手がけられている細尾ちあきさんのお二人に迎えられて、和やかな雰囲気の中、インタビューが始まりました。

精神科の医師と看護師の出会い。「子どもたちの名前もない苦しみに」焦点を当てて。

うつ病や、アルコールや薬物などの依存症など、心の問題は近年日本でも大きく取り上げられてきています。でも、親がそうした心の病気を抱えている時、近くにいる子どもたちへの影響がどれくらいあるのか……そのことを取り上げているケースはあまり聞いたことがありません。ぷるすあるはを立ち上げたお二人は、まさに精神科の医師と看護師として仕事をする中で、その問題に気がついていったと言います。

北野さん:実は、親が精神障がいを抱えたときの子どものケアって、日本ではほとんどなされていない状態なんです。精神科といっても診察はどうしてもやはり短時間になってしまうので、ご本人へのケアについてのお話が中心で、お子さんの状態まではフォローできないことが多い。もっと言えば、そういう子どもたちの問題に対しては、名前も付いていないんですね。つまり「虐待」とか「貧困」とかそういう名前があると、行政もケアに乗り組みやすい。でもそういう名称もなく、どうしても見過ごされがちなんです。

ちあきさん:私個人の話でいうと、看護師になったのも精神科に勤めたのも、偶然みたいなものでしたけど、気がついたら自分の仕事にやりがいを感じられるようになっていて。北野と会ったのは、少しずつ患者さんの子どもたちとの接点も増えていた頃でした。

身近な大人の精神障がいに戸惑う子ども達。その声を絵本に変えたい

【写真】お互いを見つめながらインタビューに応えるきたのようこさんとほそおちあきさん

さいたま市の精神保健福祉センターに同時期に勤務し、同僚として出会ったお二人。地域の人たちに向けた心の相談や研修などを行う業務を通して、精神疾患の方のご家族に向けた啓発活動プログラムにも関わるようになります。そして、それがやがてぷるすあるはの活動の原点にもなっていきました。

北野さん:プログラムの中で、精神疾患や依存症の家族がいて落ち着かない子どもたちを対象としたプロジェクトが立ち上がったことがあったんです。その時に、導入として、何か手作りの温かい素材で、『精神障がいとはこういうもの』という解説を伝えられたら、という話になって。話し合いの中で、ちあきが紙芝居を作ることになりました。それが、プルスアルハの絵本シリーズ(*)の原点みたいなものだったんですね。

(*)絵本の著者名としての表記はカタカナの「プルスアルハ」

当初は、精神疾患をわかりやすく解説するもの、という名目で作りはじめた紙芝居。でもできあがってみるとそれは、ちあきさんの内側からあふれだすように、子ども自身の言葉で語られる物語でした。

ちあきさん:私はもともと、美術の授業も大嫌いだったくらいで……絵もたまに落書きをするくらい。だけど、子どもたちに届けたいものは何かなって考えたとき、初めて、ちゃんと『絵を描いてみよう』って思ったんです。 プログラムで紙芝居を読んだ時、思春期の男の子が真剣に聞いてくれて、後日、『プログラムの中で紙芝居が一番良かった』って言ってくれたんです。その時はものすごく嬉しかったですね。『そうか、伝わるんだぁ』って。

紙芝居は、両親の不和と暴力に苦しむ少年が主人公でした。その物語は、プルスアルハの絵本『ボクの冒険のはじまり―家のケンカはかなしいけれど……』(ゆまに書房)に生まれ変わって、刊行されています。物語の作者であるちあきさんが、今回、私たちのために、朗読をしてくれました。 【写真】水色が特徴の『ボクの冒険のはじまり―家のケンカはかなしいけれど……』をもつほそおちあきさん

『ボクの冒険のはじまり ―家のケンカはかなしいけれど……』

ボクの家族。お父さんとお母さんとボク。そして相棒のソラ。僕はソラといろんな話をする。学校のことや秘密の場所のこと。ボクの悲しい気持ちのワケを、ソラは知ってる。 (中略)

お父さんとお母さんは ボクのことでケンカをする お母さんはお父さんの悪口を言う お父さんはお母さんの悪口を言う ときどき ボクにも とばっちり そんな時、ボクはその場からはなれたくなって、 ソラをつれて外に行く ケンカが終わったころに家に帰ると 家の中はしーんとしていて ボクは胸がドキドキする ボクはどうすればいいんだろう……

【写真】『ボクの冒険のはじまり―家のケンカはかなしいけれど……』のいちページ。椅子に座って耳を塞ぎこむ少年が描かれている

「どんな気持ちもあっていい」「子どものペースで話してほしい」

ちあきさんらしい関西弁のイントネーションでゆっくりと読まれる物語は、少年の声そのもののようで、切ない気持ちになります。

「ボクが がんばればまた みんなで写真がとれるかな」

「でも ボクは 何をがんばればいいんだろう……」

「ボクはいないほうがいいのかな……」。

そんな言葉を聞いていると、親の行動や発言が子どもの心に与える影響の大きさに、心が震えそうになりました。 

ちあきさん:子どもって、家庭で起こることは自分に原因があるんじゃないかと考えてしまいがちなんです。体のケガなら、「骨折したけど、ギプスをしていたら2週間で治るよ」などと説明がしやすいですよね。でも両親の不和や心の問題って、原因が見えにくい。だからこそ何とか関連づけて、「ボクが、ああいうことをしたから、今こうなってるのかな」と、大人が思いもよらない結び付け方をしていたりもするんです。

北野さん:あと、大人がふと言ってしまう言葉が、意外と深く子どもの心に影響するんですよね。例えば、親が具合が悪いときに、『いい子にしてたらお母さん元気になるから、ちょっといい子にしててね』とか言ってしまうことがありますよね。「お母さんが元気にならないのは自分がいい子にしてないからかな」と、心に残ってしまいがちなんです。そういう子に向けては、ちゃんと『あなたのせいではないよ』と伝えていけたらと思っています。 もちろん、子どもの個性や年齢によって反応に幅はありますし、思春期くらいになると、子どもの感じ方ももっと複雑になると思います。いやだとか恥ずかしいとか、「いろんな気持ちがあっていい」ということも同時に、伝えていきたいですね。

【写真】『ボクの冒険のはじまり―家のケンカはかなしいけれど……』の一ページ。「ひとりじゃない」という文字があり、絵本に登場するりくくんの周りにはネコやぷるすあるはが擬人化した人、ロボットなどが所狭しと描かれていて楽しそうだ。 絵本に登場するリクくんの場合は、保健室の先生に「いつでも来ていいよ」と言われ、少しずつ心を開いていきます。家のケンカはリクくんが悪い子だからじゃない、と言われて「ぼくがぼくでいるための勇気」をもらう。少しずつページごとのイラストのカラーや色合いも明るくなって最後の表情にはホッとさせられました。

ちあきさん:この絵本のテーマの一つは、まずは「何かあったら話してもいいんだよ」ってことです。そして大人に向けてのテーマは「子どもの話すペースを大切にする」ということ。家庭内で苦しいことがあって一人で悩んでしまう子は多いんです。だからそういう子たちに、まずは「誰かに話していいんだよ」「ひとりじゃないよ」って伝えたかった。ああ自分の家だけじゃないんだってわかれば、誰かに話をしてみようかなと思うこともあるかもしれない。そして、聞く側の大人は、無理に話を聞き出そうとせず、子どもが話してくれたことに「よく話してくれたね」と答えてあげる大切さを伝えたかったんです。

絵本&専門家の解説。「必要だけどまだ世の中にないものを」

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リクくんの物語『ボクの冒険のはじまり―家のケンカはかなしいけれど……』は、プルスアルハ「子どもの気持ちを知る絵本」シリーズに収められています。その他同シリーズには『わたしのココロはわたしのもの─不登校って言わないで』や『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』など、なかなか伝えにくい子どもたちの心を代弁する作品が収録されています。

もう一つ、プルスアルハ作品を代表するのが「家族のこころの病気を子どもに伝える絵本」シリーズ。私たちが心を惹かれた、スカイくんの『ボクのせいかも…─お母さんがうつ病になったの─』がシリーズ第1巻でした。

北野さん:ぷるすあるはの構想を膨らませていた頃、ちあきが手帳に描いた物語を見せてくれたんです。それがスカイくんの物語で。本当に何もないところから、ふわっと降りてくるように、ちあき自身の中から生まれたものでした。それを見せてもらったときに、『あ、これはいいな』と思ったんです。親の心のトラブルに悩む子どもたちの声を書くものって、世の中にほとんどなかったですし。『これでやっていこう』って、そこから絵本がぷるすあるはのメインの活動になりました。

以来、「必要だけど、まだ世の中にないもの」をテーマに絵本シリーズが作られていきます。

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統合失調症になってすっかり様子が変わったお母さんに戸惑うホロちゃんの『お母さんどうしちゃったの……―統合失調症になったの―』。お酒を飲んで暴力を振るうお父さんの姿に苦しむハルくんの『ボクのことわすれちゃったの?…… ―お父さんはアルコール依存症―』など。どれも子どもの立場に立った視点が印象的なストーリーです。

北野さん:ちあきが表現しているものは全て、ちあき自身の感覚を大事にして作られたものです。逆にちあきが感じていないものは、描けない。そういう子どもの気持ちをそのまま表現ができるというのは、すごいことだと思っています。

ちあきさん:誰にだって子どもだった時がありますよね。家庭の状況は色々だけど、うまく言えないモヤモヤした気持ちもあった。私はその時間にタイムスリップして、そこから見える世界を描いています。もちろん、これまで仕事で出会ってきた子どもたちを思い浮かべて、「あの子ならこんなふうに言うかな」と思うこともあります。でもやっぱり、その年代の自分の感覚を呼び覚ましながら描いていることが多いですね。

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『発達凸凹なボクの世界─感覚過敏を探検する─』の一ページより。聴覚や視覚、触覚など、感覚に対して、繊細な子どもたちの気持ちがみごとに表現されています。

ちあきさんが描くまっすぐな眼差しの物語に加えて、ぷるすあるはさんの絵本シリーズで画期的なのが、後半部分に付けられた北野さんによる丁寧な解説部分。ストーリー部分のページごとに、子どもの気持ちの解説や、病気の説明、子どもへ接し方のヒントが詰まっています。この部分があることで、当事者だけでなく周囲の大人にとっても、病気を理解し、身近な子どもにどう接すればいいか、という問題の手助けになってくれるに違いありません。 pulusualuha33

北野さん:後半の解説部分は、病気を抱えた当事者の方や周囲の大人に向けて書きました。ご家族だけでなく、看護師など医療関係者や、地域のケースワーカーや児童福祉施設の方が買ってくださったり、学校カウンセラーや養護教員の先生なども手に取ってくださっているようです。もちろんある程度大きくなったら、お子さん自身に読んでもらってもいいかなと思っています。

ちあきさん:お子さんに自分の病気を伝える時の心の準備になった、と言ってくれた人もいました。精神疾患をかかえたお母さんが入院するときに本を渡したら、それまでほとんど会話がなかったのに『うん』って言ってくれて、そこから少しずつ話もするようになった、っていう方もいましたね。

本は人を癒す。でも、本だけでは人を救えない

最近では、絵本を作り続けるだけでなく、普及のためのプロジェクトにも力を入れているぷるすあるはさん。学校の保健室や地域の図書館に絵本を届ける「保健室あんしんプロジェクト」や、「スカイの図書館プロジェクト」などは、自分の出身校や身近な子どもが通う小学校に紹介をしたり、地域の図書館でリクエストを出したりすることで誰でも協力をすることができます。確かに、自分自身が子どもの時のことを思い出せば、保健室や図書館で、一人そっと見つけた言葉が、驚くほど心の支えになってくれることはきっとあるだろうな、と思えます。

ちあきさん:高学年くらいになれば特に、図書館でこっそり読んでくれる子が、きっといるんじゃないかな、と思って。一人でこそこそって読んで、「そっか」って思ってくれる子がいたら、それだけでいいな、と思っています。

【写真】真剣にインタビューに応えるきたのようこさんとそれを聞くほそおちあきさん、ライターのたまいこやすこさん、くどうみずほ

北野さん:本は、そこにただあるものです。自分のペースで、必要な部分だけを切り取って使ってもらえたら。それが本の良さですよね。『ダイレクトに誰かに相談するよりも本というアイテムだからこそよかった』と言ってもらったことがあり、それはすごく嬉しかったですね。

本というツールに希望を感じながら、同時に限界も感じている、という北野さん。だからこそ、ぷるすあるはでは、絵本作りだけに留まらない活動にも力を入れています。

北野さん:極論を言えば、絵本を読んでも、実際に自分のお母さんの病気は治らないし、主人公の家と自分の家はやっぱり違う、と感じてしまうことだってありますよね。だから、そこは本を通して、誰か本当に相談できる人へとつなぐ必要もあると思っているんです。

きれいごとだけでは済まないから。最終目標は困っている子たちを人と繋げること

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「子ども情報ステーション」のトップページ。身近に心の不調を抱えた人がいる場合に、子どもが読んでも、大人が読んでも役立つ情報が満載。

 

ぷるすあるはの活動は絵本の制作だけではありません。ひとつには、「子ども情報ステーション」というサイトを運営。「小学生」「中高生」「親」「周りの大人」「学校の先生」と年齢や立場が異なる人たちに向けて、動画やイラストなど様々なメッセージを公開しています。  例えば、小学生には「安全地図の作り方」、中高生には「役所やカウンセラーへの相談の仕方」など、問題解決への手段が具体的に示されていたり、「全国の相談先や支援団体情報」がまとめられていたりします。

ちあきさん:本当に困っている子たちには、きれいごとだけでなく、具体的に何をすれば子どもが生き延びられるのかを伝えるのが大事だと思っています。小学生と中高生では、できることが違ってきます。たとえば、中高生だと、家にいるのがあまりに苦痛だったら、友だちの家に泊まりに行くことや、食べ物の調達もできる。でも、小学生じゃまだできません。だから、小学生にはまず、親の具合が悪い時に、何をすれば自分の心身の安全が確保できるか、その方法を伝えています。中高生くらいになると、相談に行く力もできてくるのでその方向性を示しています。

北野さん:それでも、「子ども情報ステーション」にたどり着けない人もいると思って、twitterなどのSNSでもメッセージを流しています。中高生に向けて出している「広い世界が待ってるし」というイラストは、twitterで流したところ、今年の9月1日にものすごい数のリツイートをされました。多分夏休み明けに学校に行けなくなったり自殺してしまったりする子が増えるということで、「9月1日問題」が世間でも多く取り上げられたからだと思います。ただ、リツイートされたのはありがたいけど、すごくしんどい時にこのメッセージを見て、余計落ち込んでしまう子もいるかもしれない。メッセージの出し方は気をつけたいな、とは思っています。

【写真】大きな文字で「広い世界がまってるし」と書かれたイラスト。年齢を重ねるにつれて、だんだんと様々な選択肢が取れることを示している。

精神医療の現場で、当事者やご家族の苦しみに寄り添ってきた経験があるからこそ、発信する言葉や伝え方にはいつも細心の注意を払っているぷるすあるはさん。全国の学会発表やイベントへの出店や講演会開催をしたりと、活動は絵本やサイトの制作だけにとどまりません。

北野さん:情報を出していくことも、もちろん大切だけど、本当に大事なのは人と人とをつなぐこと。それは親と子かもしれないし、地域の人かもしれない。絵本や情報が、人と人がつながるきっかけになればいいなと願っています。

ちあきさん:年齢が低い子ならなおさら、最終的には近くに住んでいる人にキャッチしてもらうことが大切ですよね。保育園や幼稚園、小学校、中学校と、成長していく区切りで支援が途絶えることもあります。でも学校、行政、医療機関など、どこかとゆるく繋がっていればサポートがあるかもしれない。そのお手伝いができたら思っています。

【写真】ネガティブな気持ちも大切に。一日のうちにいろんな感情があってもいい。ということを思い出させてくれるぷるすあるはさんのメッセージ。「たいくつ」や「うぜっ」などの表情が描かれている。

ネガティブな気持ちも大切に。一日のうちにいろんな感情があってもいい。ということを思い出させてくれるぷるすあるはさんのメッセージ。

取材の最中、ちあきさんは、こう言いました。

「毎日笑顔で楽しくなんて、無理ですよね。悲しい時もあれば、怒る時もある。でも、どんな気持ちでいたっていいんですよね。それをまず自分で、認めてあげたらいいと思う」

それは大人である私たちにとってもハッとさせられる言葉でした。

スカイくん、リクくん、ハルくん、ホロちゃん。みんなの物語を見ていると、すぐそばにいる子どもたちの気持ち、そして自分自身の中にいる小さくて心細い自分の気持ちを、もっともっと大切にしてあげたくなります。

大人も子どもも、まずは自分を大事にする。そして大人は子どもにできるだけ寄り添ってあげる。そんな温かさが伝染すれば、ぷるすあるはさんの、「子どもたちの生きる力を応援したい」という活動が、少しずつ現実のものになっていくはずです。

まずは、一冊の絵本から。あなたの心にぴったりとくる絵を、探してみてください。そして、近くにいる誰かに、伝えることを、今日から私たちも、やってみようと思います。 【写真】ぷるすあるはの事務所にある手作りの人形や絵画を持って笑顔で並ぶきたのようこさんとほそおちあきさん、ライターのたまいこやすこさんとくどうみずほ

 

関連情報:

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(写真・馬場加奈子)